和室のザラザラ壁をきれいに補修する|砂壁・繊維壁などは簡単に補修できる!!
和室にある砂壁や繊維壁などのザラザラした壁。
これらの壁は模様替えや補修が大変そうに思われがちですが、意外に壁の上から塗料を塗ったり、壁紙を張ったりすることができます。
きれいに仕上がるためには丁寧に下地処理をすることが必要です。
今回は、和室の壁を手軽に模様替えする方法をご紹介します。
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繊維壁・砂壁に「水性塗料」を塗る
色褪せや汚れが目立つようになった和室の塗壁を模様替えするもっとも手軽な方法は、水性塗料を上塗りすることです。
下地処理を行ったうえで塗料を塗るだけで、部屋が見違えるほど明るくなります。
塗装作業は温度が低すぎない晴れた日に、換気をしっかりして行うとよいです。
① マスキングをする
はじめに柱など塗料をつけたくない場所をマスキングテープで養生します。
照明のスイッチやコンセントは、プレートをはずしてからネジを緩めて台座を取り外します。
塗料がこぼれてもいいように、床にはマスカーを広げておきます。
② 穴やひび割れを埋める
塗装する下地の壁に穴やひび割れがあると仕上がりに影響してしまうので、先に補修を行いましょう。
繊維壁や砂壁用に使用できる補修パテを埋めて、付属のヘラで平らにならします。
補修パテは和室の壁にしよいうできる専用の充填剤です。
③ シーラーを塗る
塗装したあとでヤニやアクが浮き出てこないように専用のシーラーを塗ります。
シーラーを塗ることで、塗装面がきれいに仕上がる効果もあります。
ローラー用バケットに移したシーラーを、ローラーバケットで全体に塗り広げて2時間ほど乾かしましょう。
ヤニ・アクどめシーラーは、タバコのヤニや木のアク、油じみの染み出しを防ぐために使います。
④ 塗料を塗る
シーラーが完全に乾いたら塗料を塗っていきます。
はじめに、ローラーバケでは塗れない壁や天井のキワをスジカイバケで塗り、次にローラーバケで広い面を塗ります。
下から上にローラーを動かして塗り進め、1度目は全体をおおまかに塗り、1時間ほど乾かしてから2度塗りして仕上げます。
塗膜が完全に乾く前にマスキングテープをはがして、1日乾燥させれば作業完了です。
使用する塗料は、「屋内用」「水性」と書かれた塗料を使用しましょう。
繊維壁・砂壁に「壁紙」を張る
繊維壁や砂壁の上から直接壁紙を張ることもできます。
壁紙にすることで、古い和室の印象を変えることができます。
作業に入る前にまず作業する部屋の養生を行います。養生の方法については下の記事を参照してください。
① 下地おさえを塗る
養生をしてから作業に入ります。
穴やひび割れを補修したうえで、下地がはがれ落ちるのを防ぐための下地おさえを塗ります。
ローラーバケで塗り広げて約1日乾燥させます。
下地おさえは下地を整えて壁紙を密着させるための活着材です。
② 壁紙を張る
ノリつき壁紙のビニールフィルムを50㎝ほどはがして、天井と床がそれぞれ3㎝余るように垂らし、なでバケで空気を追い出すようにして張りつけます。
キワを竹ベラで押さえてから、カッターナイフとカット定規で余分な壁紙を切り取ります。
ノリつき壁紙はあらかじめ裏面に生ノリがついた施工しやすい壁紙です。
繊維壁・京壁を補修する
和室の壁面にできたキズやひび割れ、隙間などを下地の壁と同じ種類の塗壁材で塗って補修する方法を紹介します。
補修する方法だと、模様替えするよりも手軽に作業を行うことができます。
繊維壁は、綿や紙のような繊維が混ぜられた塗壁材です。
京壁は色つきでキメの細かい上質な土壁です。
① 塗壁材を練る
下地の壁と同じ色・種類の塗壁材を用意して、少しずつ水を加えながらヘラなどで練ります。
水の量は製品の取り扱い説明書を確認してください。
② シーラーをスプレーする
補修箇所の周囲が崩れたり落ちたりしないように専用のシーラーを吹きつけます。
繊維壁用シーラーは塗壁材の食いつきがよくなり、ヤニやアクなどが染み出すのも防ぐ効果があります。
③ 左官コテで塗ってならす
シーラーが乾いたら、水で練った塗壁材を左官コテを使って補修箇所に盛って、平らにならします。
完全に乾いたら補修作業は完了です。
左官コテは、塗壁材を塗りつけるための道具で、コテ台とセットで使います。
木部を補修する
柱や敷居など、塗装されていない木部にできたネジ穴やキズは専用のパテで埋めておきます。
パテの色は白木用のほかに、オーク、アンバーなどがあるので、補修箇所に合わせて選びます。
小さな穴・キズを埋める
ネジを抜いたあとの穴や小さなキズを埋めるには、アクリル樹脂タイプの木部用パテを使います。
補修箇所を水拭きして乾かしてからパテ埋めし、付属のヘラで平らにならしてから余分なパテを取り除きます。
完全に固化したのちに240番のサンドペーパーで軽く研磨すれば補修箇所が目立ちません。
① 補修箇所を水拭き
補修する箇所を水拭きして乾かします。
② パテ埋め
パテ埋めをし、付属のヘラで平らにならしてから余分なパテを取り除きます。
③ サンドペーパーで研磨
完全に固化したのちに240番のサンドペーパーで軽く研磨し、補修箇所を目立たないようにします。
大きなキズを埋める
深くえぐれたキズや腐食してしまった箇所を埋めるには、ひび割れや肉痩せがしにくいエポキシ樹脂タイプの木部用パテを使います。
木部用エポキシパテは、2液を混ぜ合わせると固化を始める補修用充填剤です。
ビニール手袋を着用して2種類のパテをよく混ぜ合わせます。
パテで補修箇所を埋めてヘラで成形し、固化したのちにサンドペーパーで研磨します。
このタイプは耐水性があるので浴室などの水まわりにも使用できます。
① パテを混ぜ合わせる
ビニール手袋を着用して2種類のパテをよく混ぜ合わせます。
② パテを埋めてヘラで成形
パテで補修箇所を埋めてヘラで成形し、固化したのちにサンドペーパーで研磨します。