靴・傘の補修｜日用品をご自身でメンテナンスしたい方へ向けて解説！！
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暮らしメモ
戸車の交換｜うるさいガタガタ音を解消する！！
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部屋の中の引き戸を開閉するたびに、ガタガタッと音がしたり引っかかってしまったり、昼間ならまだしも夜間はとくに気になるものです。
このガタガタ音の原因は、引き戸に取り付けられている戸車がすり減っているためです。
戸車の交換は種類やレールの形状さえ間違えなければ問題なく行うことができます。
ガタガタ音を我慢し続けるのではなく、しっかり補修してしまいましょう。
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戸車
戸車の種類
戸車は引き戸の重さやレールの形状によっていろいろなものがあります。
戸車を交換するときには、サイズだけでなく、形や材質が同じものを選ぶようにしましょう。
鉄製戸車
もっとも一般的なタイプの戸車です。強度はありますがさびると動きが悪くなりがちです。
ステンレス製戸車
ステンレス製戸車は強度があり、湿気にも強いタイプの戸車です。浴室、物置など水のかかる場所で使います。
樹脂製戸車
樹脂製戸車は、湿気には強いですが強度はあまりありません。金属製のタイプと比べてると音が静かです。
ゴム製戸車
もっとも音が静かなタイプの戸車です。ただ、耐久力はあまり期待できません。音が気になる寝室などにおすすめです。
レールの形状と戸車の組み合わせ
戸車の車輪は、レールの形状に合わせて複数の種類があります。
交換するときには必ずレールに対応した戸車を使うようにしましょう。
戸車の交換方法
引き戸の動きが悪い場合には戸車を交換します。
戸車のサイズは車の直径で測りますが、交換するときは同じサイズ、同じ形状のものを選べば問題ありません。
① 引き戸を取り外す
動きが悪い引き戸を両手で持ち、上に持ち上げながら足元を手前に引くと、引き戸を枠から取り外すことができます。
② 戸車を外す
戸車は戸の下部2ヶ所についています。ネジでとめられているので、ネジを緩めて戸車を抜き取ります。
きつくはまっていて外しにくい場合には、マイナスドライバーなどでこじって起こすと簡単にはずれます。
溝の中にゴミが詰まっているようなら、きれいにかき出して掃除をします。
③ 古いネジ穴を埋める
新しい戸車をネジ止めする穴が大きくなっている婆には、割りばしなどで埋めておきます。
カッターナイフで細く削った割り箸に、木工用接着剤をつけてネジ穴に差し込んでカナヅチで叩いて入れます。
接着剤が乾いてから、飛び出した部分をカッターナイフで平らに切り取ります。
④ 新しい戸車をつける
新品の戸車を溝に差し込んで付属のネジを締めて固定します。
戸車を固定する部分の木部が腐ったり欠けていたりしていると、戸車が埋まりすぎたり、傾いたりする場合があります。
このようなときは、エポキシパテで木部を成形補修して調整するとよいです。
⑤ 潤滑剤を噴射して元に戻す
戸車がスムーズに回るかを確認したうえで、スプレータイプの潤滑剤を順謝しておきます。
外したときと逆の手順で引き戸を枠に戻して作業は終了です。
高さ調整機能付きの戸車について
一部のアルミ製の引き戸は、戸車の高さを調整する機能がついています。
引き戸の両側の側面下部にある調整ネジを回すことで、戸車の高さが変化します。
左右の高さが合っていないとガタツキの原因になります。
レール
レールの交換
戸車を交換するときには、レールがさびたり折れたりしていないかを点検して、必要に応じてレールも新品に交換してしまいましょう。
引き戸用レールには、鉄製、さびに強い真ちゅう製、音の静かなビニールをかぶせたタイプなどがあります。
① 古いレールを取り外す
レールは床や窓枠に細クギで固定されています。
マイナスドライバーなどでこじって起こしてから、くぎ抜きやペンチなどでくぎを引き抜きます。
古いレールを外す前に、レールに沿ってマスキングテープを貼っておくと、新しいレールを設置するときのガイドになります。
② くぎ穴を埋める
多くのレールには45㎝感覚でくぎ穴があいています。くぎ穴の位置が同じだと新しく打つ釘がきかないので、古いくぎ穴は埋めておきます。
爪楊枝か削った割りばしに木工用接着剤をつけて穴に差し込み、飛び出た部分をカッターナイフで切れば、もう一度釘を打つことができるようになります。
③ 新しいレールを取りつける
新しいレールを2㎝くらいの長さの釘で固定します。
レールの面からくぎ頭が出ていると、戸車が引っかかる原因になるので、レールを傷つけないように、カナヅチの丸い面でよく叩いてレールになじませておきます。
カナヅチの丸い面についての説明は下の記事を参照してください。
【参考記事】木工道具の基礎知識｜DIYをもっと身近に！！
