トタン屋根、波板屋根の補修方法
トタン屋根や波板屋根は、小屋や物置などに昔からよく使われているものです。
トタン屋根は塗膜がはがれやすかったりサビが出やすかったりしますが、そのような状態だと見た目もよくない上に、雨水がしみ込んで建物の寿命を大幅に縮めてしまいます。
また、波板屋根も割れやひびが入ってきたときには部分的に取り換えることが必要です。
今回は、トタン屋根や波板屋根の補修方法について紹介していきます。
『タウンライフリフォーム』ではあなたの要望や希望に基づいて、リフォーム費用のお見積り、リフォームのアドバイスを無料で提案します。
- 気に入ったリフォーム会社を選べる
- 複数社のプランを比較・検討できる
- 利用は全て無料
波板屋根の補修方法
波板の種類
塩ビ波板、ポリカーボネイト
樹脂製波板の一般的なものが塩ビ波板で、透明も含めて数種類の色があります。ポリカーボネイトは耐衝撃性に優れ、小石などが当たっても割れにくくなっています。
鉄板波板
積雪のある地域の小屋屋根などによく使われています。樹脂製と違い割れることがありません。
波板を貼り替える
波板が割れたりひびが入ったり、熱で変形した場合など、部分的に貼り替えることができます。
波板を固定する波板用ビスは、波板の山の部分に合う形の座がついています。
また、屋根の下地が木材か、鉄製のアングルや角材かなどで、波板を固定するネジの種類が異なります。
波板をカットする
波板の形状に刃がフィットする波板専用のハサミを使って、必要なサイズにカットします。
波板を固定する(屋根下地が木材の場合)
波板の山の頂点を波板用ビスで固定します。
電動ドライバーを使うと作業が楽です。
波板の山5つ間隔を基準に波板用ビスでとめます。
波板を重ねる場合
波板を重ねて貼る箇所は、2.5山重なるようにして2枚の波板を一緒に波板用ビスでとめます。
トタン屋根の補修方法
トタン用塗料の選び方
トタン用塗料には水性、油性、アクリル樹脂系塗料があります。
トタン屋根の塗り替えをするときには、塗装の終わる時間を考えて塗る必要があります。
「夕方までに塗り終わればいい」と考えるのは危険です。
乾く前に夜露がかかるとツヤがなくなったりするからです。
トタン塗料の種類によって乾燥時間が違うので、乾燥時間から逆算して塗り終わるようにしましょう。
水性塗料(うすめ液:水)
乾燥時間は1~2時間と早く、ハケ類の後始末も水洗いすればよいので作業性は一番です。下地調整をしっかり行って2度塗りを基本とします。
油性塗料(うすめ液:ペイントうすめ液)
ハケさばきがよいので塗りやすいです。乾燥には5~8時間かかりますが、基本的に1度塗りで仕上がります。
アクリル樹脂系塗料(うすめ液:ペイントうすめ液)
耐候性にすぐれていて、乾燥も約2時間と早くツヤが長持ちします。基本的に1度塗りで大丈夫です。
トタン屋根の塗り替え作業
トタン屋根を長持ちさせるには定期的に塗料を塗り替えます。
以下の塗り替え周期はトタンの寿命ではなく、あくまでも塗り替え時期として最適な年数と考えてください。
カラートタンは、トタン(亜鉛メッキ板)に合成樹脂塗料を焼き付けたもので、塗り替え周期は3~4年です。
亜鉛メッキトタンは、薄い鉄板の両面に亜鉛メッキしたものです。
最初の塗り替えは2年目を目安として、以後はカラートタンと同じ3~4年を目安に塗り替えを行います。
切妻、軒先部分から塗りはじめる
切妻、軒先をスジカイバケで先に塗ってしまいます。かわら棒や棟がある場合には、この部分も先にスジカイバケで塗ります。
広い面を波板用ローラーバケで塗る
波板用ローラーバケを転がすように動かして塗っていきます。つぎ柄をつけると、ローラーを動かす範囲が広くなるので、少し先まで塗ることができます。
水性塗料の場合は、1度塗ったら乾燥させてもう一度塗ります。
2度塗りはトタンを長持ち(1度塗りだけの場合より3~4倍)させる最良の方法です。
波板用ローラーバケは波板トタンの凸凹に合った形状のローラーバケです。