ウッドデッキなどの屋外木部の塗装方法
屋外の木部は直射日光や雨、風にさらされるため、2~3年で塗装がはがれてきます。
そのままにしておくと、雨染みができたりひびが入るなどして、住まいを傷めてしまうため早めに塗り替えるようにすることが大切です。
ウッドデッキやラティス、木製のガーデニング用品も同じで、塗り替えることで長持ちするだけではなく驚くほどきれいになります。
今回は、ウッドデッキなどの屋外にある木部の塗装方法を紹介します。
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屋外木部用塗料の種類
屋外の木部に使用する塗料は、下記のような種類がありどれも耐候性に優れたものです。
この他にも木製のガーデニング用品専用タイプもあります。
木目が見える塗料
防虫防腐ステイン
木に浸透して防虫防腐効果を持続する塗料です。色は茶系統を中心にいろいろ揃っていて、木目を生かした着色仕上げになります。
外部用ニス
透明ニスでつやのある木目の見える仕上がりになります。
木目が見えない塗料
屋外木部用塗料
色が豊富に揃っている塗料で、木目が見えないつやのある仕上がりになります。水性なので扱いやすく、屋外の木部に一番よく使われています。
水性多用途塗料
屋外木部用塗料と同様に、色が豊富で水性で扱いやすい塗料です。半つやに仕上がります。
外部を塗装するときの注意点
① 塗装する日を選ぶ
外部で塗装をする場合には天気の良い日を選びます。
また、風の強い日もホコリがつきやすくなるので避けるようにします。
② 塗料はよく混ぜてから使う
缶を開けたときの塗料は顔料が沈んでいます。
棒などで底の方までよく混ぜて、全体が均一になってから使うようにします。
③ 必要量だけを薄めて使用する
塗料がべたついて濃すぎるときには、使う量だけ別の容器にとって薄めます。
全体を薄めると、万一薄めすぎたときに使えなくなってしまいます。
④ 塗料は乾燥後に色合いが変わることを知っておく
塗料は塗る前と乾燥後では色合いがかなり変化します。
缶を開けたときに、見本の色と多少違っても乾燥後はほとんど同じ色になります。
屋外木部を塗装する前にすること
塗装というとすぐにハケで塗っているように思いますが、ただ塗料を塗ればよいというわけではありません。
塗料を塗る前に下地をきちんとすることが大切です。
仕上がりの良し悪しは下地の調整で決まります。
① よく洗う
屋外に置かれているものは泥などで汚れているので、ブラシやタワシなどを使って水洗いします。
細かな部分にこびりついたり、隙間に入り込んだ泥などもかき出します。
そのあとよく乾燥させます。
② 表面をサンディングする
木材表面が雨風で少しずつ劣化してきます。
240番くらいのサンドペーパーで全体をこすり、ケバ立ちや凹凸を取ります。
広い面はサンドペーパーを木片などに巻いてこすると作業が簡単です。
③ ネジを増し締めする
木材の劣化とともに、板を固定しているネジ周辺の木材がやせてきて、ネジ頭が浮いた状態になることがあります。
この場合は電動ドライバードリルを使って木材にネジが密着するまで増し締めしてください。
④ 割れやひびに充填剤をつめる
割れやひびがあるときには、その部分を変成シリコン系、またはポリウレタン系充填剤などで埋めておきます。
なお、塗装は変成シリコン系充填剤の場合は1日たってから1週間以内に行い、ポリウレタン系充填剤の場合には3日以内に塗装を行います。
デッキ材の部分的な交換方法
大きな割れやひびがあるときは、部分的に木材の交換をおすすめします。
一般的にデッキ材はその下にある根太で固定されています。
根太と根太の間をカットして新しい木材に交換することができます。
① 根太のきわでカットする
根太の位置の木材を固定するネジが打たれています。
デッキ材の隙間を上から見て根太のきわをのこぎりでカットします。
のこぎりは先が細くなっている自在のこが便利です。
② 根太に補強の木材をとめる
補強の木材はウッドデッキと同じ木材がよいですが、分からない場合はウッドデッキで一般的によく使われているツーバイ材を使います。
補強の木材はデッキ材の幅より広くなるように根太の横にネジで固定します。
このとき、根太の上に高さを揃えるようにします。
木材については下記の記事を参照してください。
③ 新しいデッキに交換する
デッキ材の横の隙間を合わせるようにネジで固定してください。
また、デッキ材の合わせ面にも5㎜程度の隙間をあけます。
隙間をあけずに密着させると、雨などで水分を含んだ木材の乾燥が悪くなり腐る原因にもなります。
ウッドデッキの塗り替え
一般的にウッドデッキは防虫防腐効果のある外部用ステインで塗られています。
この場合は同じようなステインで塗り替えができます。
現状よりも少し濃い目のステインを選びます。
しかし、塗膜のある塗料が塗られている場合には、すべての塗膜をはがしてから塗装することになります。
① 塗料がついて困るところに養生する
出入り口のサッシや雨樋などウッドデッキに接している部分は、すべて養生しておきます。
部分的な養生はマスキングテープを貼っておきます。
広い面の養生にはマスカーが便利です。
② デッキ材の隙間から塗りはじめる
隙間用ハケを使って、デッキ材の隙間を塗ります。
スポンジ製のハケ部分を上下左右に動かして隙間を塗ります。
③ 柱やコーナー部分はスジカイバケで塗る
柱や手すり、デッキ材の小口や養生した周囲などはスジカイバケで塗ります。
木材の小口は塗料が吸い込みやすくなっているので、軽く叩くようにして塗ると均一に塗ることができます。
④ 広い面はローラーバケで塗る
デッキ材の縦方向に沿ってローラーバケを動かしながら塗ります。
ローラーバケットを使ってローラーバケに適量の塗料をつけながら塗るとやりやすいです。
コテバケもローラーバケ同様に広い面を塗るのに適しています。