素材に合わせた工具の選び方・使い方
DIY作業を行うときには、木材・金属・レンガ・タイル・塩化ビニール・発泡スチロール・プラスチックなどさまざまな素材を扱います。
これらの素材にはそれぞれ特徴があり、切断や穴あけなどを行うときには素材に合わせて最適な工具を選ぶことが大切です。
今回は、素材に合わせてどのような工具を選び、使えばよいのかを紹介していきます。
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素材に合わせた工具選び
今回紹介する素材は以下のものになります。
塩化ビニール製パイプ(塩ビ管)を加工する
塩化ビニールをはじめ、アクリルや樹脂素材を切断するときには「塩ビ用ノコギリ」を使用します。
塩ビ用ノコギリは木工用のノコギリに比べて刃の間隔が狭いのが特徴です。
塩ビ管を切る
雨どいや排水パイプの素材として使われる塩ビ管は、専用のノコギリを使って切断します。壊れた雨どいの補修や、排水管の修理などにこの加工作業が必要になります。
使い方は木工用ノコギリとまったく同じで、塩ビ管を切断する場合には引きはじめに刃が滑りやすいので刃がぶれないように注意が必要です。
発泡スチロールを加工する
発泡スチロールは、発泡スチロールカッターを使って加工します。
発泡スチロールカッターは発泡スチロールを電熱線で溶かしながら切る専用の工具です。
カッターナイフよりもきれいにカットでき、切りくずもでません。
発泡スチロールを切る
発泡スチロールは、ポリスチレンを発砲させたもので電化製品の緩衝材や食品トレイなどとして使われています。軽くて加工がしやすいので、工作など幅広く利用できます。
使うときは、切りたい線に合わせてゆっくりと電熱線を動かして切り進めます。刃物では加工が難しい曲線や複雑な形もきれいに切れます。
プラスチックを加工する
プラスチックは、刃が厚くて先端がカギ状になったプラスチックカッターを使って加工します。
直尺を使うときには刃の横すべりを防ぐカッターガイド付きのものを使うと便利です。
プラスチックを切る
看板や工作用の素材として利用されるアクリルなどのプラスチック板は、専用カッターを使ってきれいに直線切りすることができます。
直尺に沿ってプラスチックカッターで溝を掘るように削ります。ある程度溝が深くなったら、力を加えて板を割ります。尖ったバリでケガをしないようにヤスリで磨きます。
木材を加工する
加工がしやすい木材は最もDIYで使用される素材です。
基本の工具さえあれば、誰でもすぐに日曜大工を始めることができます。
木材を切る(ノコギリ、クランプ)
木材を切るときにはノコギリを使います。クランプで材を固定して作業すれば、まっすぐきれいな直線切りができます。
木材に穴をあける(キリ、ドライバードリル)
小さな穴をあけるにはキリを使います。大きくてきれいな穴をあける場合には、ドライバードリルを使うと便利です。
木材を研磨する(サンドペーパー)
ささくれ立った材の表面をならしたり、塗装前の下地作りをするにはサンドペーパーを使います。粗さの違う3~4種類を用意しておく便利です。
木材を接合する
木材同士をつなぎ合わせるには木ネジか釘を使います。いずれの場合も、接合強度を確保するには木工用接着剤を併用します。ネジや釘の長さは、材の厚さの2.5倍を目安にして選びます。これよりも短いと十分な強度が保てません。
ネジで接合する
木材にネジを締めるには電動ドライバードリルを使います。木割れを防ぐために、あらかじめキリで下穴をあけるか、先割れタイプのネジを使用します。
釘で接合する
釘で接合する場合には、カナヅチひとつで作業できます。釘の材質には、さびることで接合力がアップする鉄の釘や、水まわりなど錆を嫌う場所で使用するステンレスなどがあります。
金属を加工する
金属を切る
鉄パイプや金属の板は、金属専用のノコギリで切断加工することができます。フレームに刃を渡した弓ノコタイプが一般的です。金切りノコが1本あると、工作や粗大ごみの解体に役立ちます。
金切りノコは金属を切断するためのノコギリで「鉄ノコ」とも呼ばれます。刃の向きが木工用ノコギリとは逆についているので、押すときに切れるようになっています。クランプでの固定は必須になります。
切断面が粗く尖ったバリが残ることがあるので、必ず棒ヤスリで研磨をします。
金属に穴をあける
金属への穴あけ作業にはドライバードリルを使い、専用のドリルビットを装着して作業を行います。鉄工用ドリルビットには「鉄用」と「ステンレス用」があり、対象の素材に合わせて選択します。また、穴の径に合わせてもビットを選択します。
薄い金属板の場合は端材を下にはさんで穴をあけると金属板が変形しません。加工したい金属板を捨て板となる木材と重ねてクランプで固定します。はじめにボンチなどで穴の中心に凹みをつけておくとドリルの軸がぶれません。
金属を研磨する
金切りノコで金属を切断すると、加工面に尖ったバリが残ります。そのままでは危険なので、棒ヤスリを使ってきちんと削り落としておきまsう。
棒ヤスリには、「鉄工用」「木工用」「万能用」などの種類があります。
金属を接合する
金属同士を接合するにはドリルネジを使います。接合する材にドライバードリルでネジの径より少しだけ小さい穴をあけた上で、ネジを締めて接合します。また、材料にボルトを通して裏側からナットで締め付ける方法もあります。
ドリルネジを使用する場合には、先端がキリ状になっているため、あらかじめ下穴をあける必要はありません。
レンガを加工する
レンガを割る
レンガで花壇などを作るとき、段ごとにレンガを互い違いに並べるためには、両端のレンガを半分に割って使う必要があります。そんなとき、タガネとハンマーを使えればレンガを簡単に割ることができ、手作業で割ったとは思えないほど切り口がきれいに割れます。
① 鉛筆で線を引く
レンガ表面の切断したい箇所に鉛筆で線を引きます。ぐるっと1周するように4面すべてに墨付けします。
② レンガを割る
線に垂直にタガネを当てて、ハンマーで軽く叩いて溝を掘ります。4面に溝を掘ったら、強い力で一気に叩いて割ります。
タイルを加工する
タイルを割る
水まわりの壁や床に貼り付ける陶製のタイルは、施工場所の面積に合わせてサイズを調整しなければいけません。専用のタイルカッターを使えば、簡単にタイルを割ることができます。
タイルカッターは、タイルの表面を削って浅い溝を掘るための道具です。溝彫りしたタイルは、ゴムハンマーなどで衝撃を加えると割れます。
① タイルカッターで溝を掘る
タイルの表面にタイルカッターで溝を掘ります。直尺をガイドにして、タイルカッターを何回か滑らせてガリガリと削ります。
② ゆっくりと力を加えてタイルを割る
反対側のツメではさみ、ゆっくりと力をかけるとタイルが割れます。割れなければ無理をせず、再度カッターで溝を深く掘ります。