塗装作業のながれ|初心者向けに基本をしっかりと!!
塗装をするときには基本的なことを知らないと、思わぬ失敗をしてしまい取り返しのつかないことになってしまうこともあります。
また、うまくいっても作業効率が悪く、予想以上に時間がかかってしまうこともあります。
そこで、塗装作業の初心者向けに基本のながれをまとめました。
塗装作業をするさいに参考にされてください。
ハウスクリーニングや家事代行、不用品回収、引越しなどの暮らしのサービスをオンラインで予約するなら『くらしのマーケット』!!
サービスを利用したユーザーの口コミ、満足度や具体的なサービス料金で簡単・便利に徹底比較できます。
- インターネットで事前に料金がわかる
- 充実の口コミで信頼できる店舗を探せる
- 自分にぴったりのサービスが見つかる
塗装作業のながれ
今回紹介する塗装作業のながれは以下のようになります。
塗装作業のポイントは?
雨の日や寒い日には作業をしない
湿度が高い雨の日は、塗膜が白く濁ったりなかなか乾かないなど、失敗の原因になります。また、気温が5度以下の冬場も作業には向きません。できるだけ晴れた日を選んで作業をしましょう。
色を鮮やかに仕上げるために
色をきれいに鮮やかに仕上げたいときは、1回目に白を塗っておくのがコツです。白が乾いてから目的の色を塗ります。
一度に塗料を厚く塗らない
塗料は一度に厚く塗ると、中が乾かずシワやひび割れができることあがります。薄く2回塗るのがポイントです。
あらかじめ塗る面をきれいにする
塗装面が凸凹になっていると、そのままの粗さで仕上がってしまいます。あらかじめ下地調整はしっかり行っておきましょう。
ハケの上手な使い方
新しいハケを使うときは、できるだけ抜け毛をとっておくことが大切です。
いきなり使い始めると塗装面に抜け毛がついて見苦しくなります。
新しいハケをおろす場合には?
ハケ全体を手でしごいて抜け毛を取り除きます。
ハケに塗料をつけるときには?
ハケ全体に塗料をつけるのではなく、ハケの3分の2くらいまでつけるのがコツです。容器のふちで余分な塗料を落としてから塗ります。
塗装のための準備
養生(マスキング)をする
塗料がついたら困るところは、あらかじめマスキングテープ、マスカーなどで養生しておきます。
細かい箇所はマスキングテープを貼る
ドアハンドルや鍵穴、丁番などは塗料がつかないようにマスキングテープを貼っておきます。
広い面はマスカーや新聞紙で養生する
床面など広いところはマスカーを貼ってシートを広げ養生します。新聞紙を養生用に貼るときは、マスキングテープで床に止めておくと滑らず安心です。
塗料をよく混ぜる
塗料は容器の中で沈殿、または分離していることがあります。
蓋を開けて割り箸や混ぜ棒などで缶の底からよく混ぜ、中の色が均一になってから使います。
【関連記事】塗料の種類と購入するときのポイント
木部を塗る
木部の塗装をするときには、塗る前に木部の塗装面をきれいに整えます。
塗膜はとても薄いので表面に粗さがあると、その状態で仕上がってしまいます。
きれいに仕上げるコツは2度塗りです。
1回目の塗りが乾いた後にもう一度塗ります。
そうすることで、ムラやかすれがなく良い色合いになります。
基本の手順
① サンドペーパーで下地を整える
240番程度のサンドペーパーで表面を平らに仕上げます。広い面は木材にサンドペーパーを巻きつけて削ると全体が平らに仕上がります。
② 細かい場所をスジカイバケで塗る
はじめに裏面や隅、側面などの細かな部分をスジカイバケを使って塗り始めます。
ハケの種類は用途によって選びましょう。
③ 広い面をコテバケやローラーバケで塗る
コテバケを使うときは引く側を少し浮かせて塗ると、滑らかにハケを動かすことができます。
④ 塗装面を乾燥させる
塗料容器に記された乾燥時間まで表面を乾かします。乾燥中は塗装面にほこりがつかないようにします。
作業を中断するときには?
ハケやローラーバケは塗料がついたままほおっておくと、すぐに表面が固まってしまいます。
そうならないように以下の対応をしておきます。
ハケをつけておく
塗装を中断するとき、水性塗料を使ったハケは水につけておきます。油性塗料を使ったハケはペイントうすめ液につけておきます。
- 水性塗料 → 水につけておく
- 油性塗料 → ペイントうすめ液につけておく
ハケをビニール袋に入れておく
短時間の中断なら、ビニール手袋にくるんだり、マスカーなどのシートに包んでおきます。
屋内の壁を塗る
広い面を塗るので、床や近くにある家具などは塗料がつかないように養生します。
天井まで塗るときは脚立も忘れず準備をします。
壁紙の上に塗る場合ははがれなどをあらかじめ壁に密着するように補修しておきます。
基本の手順
① 天井や壁の隅をスジカイバケで塗る
壁の隅はスジカイバケを縦に動かして塗ります。
② 広い面をコテバケやローラーバケで塗る
ローラーバケで壁にWの字を書くように塗料を塗ります。
③ 壁全体を均一に2度塗りする
ローラーバケを上下に動かし、全体にムラがでないように均一に塗ります。1回目が乾いてから再度塗ります。
④ 養生をはがして乾燥させる
マスキングテープは塗料が乾く前にはがします。
塗装作業の後始末
ハケの洗い方と保管方法
ハケは洗って保管しておくと何度でも使うことができます。
ローラーバケやコテバケも同様の手順で後始末します。
① 残った塗料をこすり落とす
ハケに残った塗料は古新聞紙などにこすりつけてよく落とします。
② ハケを洗い流す
水性塗料の場合
水性塗料を使った場合は、バケツ等に水を入れて手でしごきながら塗料を洗い落とします。
油性塗料の場合
油性塗料を使った場合は、ペイントうすめ液でハケを洗います。
③ 日陰で乾燥させる
ハケ毛が下になるようにして日陰で乾燥させます。
余った塗料の保管と処分
水性塗料はきっちり蓋をしておけば大丈夫ですが、水を加えたものは水が腐るので6ヵ月程度しかもちません。
そのため、塗料をうすめるときには必要量を別の容器に移して使うとよいです。
油性塗料は空気に触れると固まるので、ペイントうすめ液を少し入れ、混ぜずにそのまま蓋をしっかり閉めておきます。
密閉して保管する
缶の蓋は木材などを当てて、全体を均等に閉めます。
捨てる際は固化剤を使用する
余った塗料やハケを洗った水は、固化剤を使って塗料を固めて捨てます。
水と分離した固化剤は燃えるゴミとして処分できます。
燃えるゴミの捨て方は各自治体のルールに従いましょう。