浴室壁の補修|タイル・目地・モルタル壁
浴室のタイルや壁の塗装がはがれていると、見た目に悪いばかりではなく、そこから水が染み込み下地を腐らせる原因や、高い湿度によってカビを発生させることがあります。
下地が腐ったりカビが発生したりすると、さらに補修作業が大変になってしまうので、早めに補修を行うようにしましょう。
今回は、タイル・目地・モルタル壁の補修方法を紹介します。
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浴室壁の「タイル」の補修方法
タイルの種類
まずは、タイルのしゅるいについてまとめていきます。
壁用タイル
壁用タイルは大きさ10㎝角と15㎝角のものが一般的です。また普通の壁用タイルのほかにコーナー用タイルもあります。
広い面に貼るときには、タイル9枚が表面の紙で連結されているものなどが便利です。
床用タイル
床用タイルには、モザイクタイルや丸モザイクなどの種類があります。広い面に貼るときには紙貼りやネット貼りを使うと作業が簡単です。
タイルのひび割れの補修
壁面のタイルにできた髪の毛ほどの細いひび割れを目立たなくさせるには、エポキシ系ホーロー補修剤を使うと便利です。
エポキシ系ホーロー補修材は、2本のチューブがセットになっていて混ぜ合わせて使います。
色の種類が少ないので、色が合わない場合には絵の具を混ぜて調色します。
埋めるときにはひび割れに沿ってヘラで塗りつけ、厚紙などで余分な補修剤を取り除きます。
割れたタイル・はがれたタイルの補修
割れたタイルはそのタイルをはがして補修します。
すでにタイルがはがれているときには、「③ 下地を洗う」から参照してください。
① 割れ目に貫通マイナスドライバーを入れる
割れたタイルのまわりの目地を貫通マイナスドライバーなどを、カナヅチでたたきながらしっかりと削り取ります。そのあと、タイルの割れ目から貫通マイナスドライバーなどを使って中側から外側に割っていきます。
② カナヅチでたたきながらタイルをはがす
タイルをはがす場合には、貫通マイナスドライバーを軽くカナヅチでたたきながら行うとはがれやすいです。周囲のタイルを割らないように気を付けて作業を行います。
③ 下地を洗う
下地をよく洗って乾かします。また、はがれたタイルを使うときには、タイルの汚れや裏側についているモルタルなどをよく落として乾かしておきます。
④ 接着剤を裏面に塗る
タイル用の接着剤を塗ります。接着剤は厚めに塗って圧着させますが、つけすぎるとはみ出すので注意が必要です。はみ出した場合には布で拭き取ります。
⑤ 固定して目地を埋める
タイルを貼ったあとは、マスキングテープで落ちないように固定します。接着剤が乾いたあとに目地を埋めます。
浴室壁の「目地」の補修方法
目地の補修
① 目地用セメントを練る
目地を埋める場合には、目地用セメントを使います。水を混ぜ、耳たぶほどのかたさに練ったくらいが目安です。
少量しか使わない場合には、ペースト状の目地材、浴室パテなどを使用してもよいです。
② 目地材を埋める
目地材をヘラで埋めていきます。柄の丸いもので目地部をなぞり、きれいにならします。目地部が乾いている場合には霧吹きなどで湿らせます。
広範囲の目地の補修をする場合には…
① 目地用セメントを塗る
目地をかき落としてから、目地部分を霧吹きなどで濡らし、水で練った目地セメントをゴムベラなどですり込むようにして塗ります。
このとき、タイルについた余分な目地セメントはできるだけ取り除きます。
② 目地をなぞる
目地の幅よりも少し太く、先が丸い棒状のもの(歯ブラシの柄など)で目地を押しながらなぞります。
③ 目地材を拭き取る
濡らしたスポンジをよく絞り、タイルについた目地材を拭き取ります。スポンジをすすぎながら、タイル面がきれいになるまで同じ作業を繰り返します。
そのあと、タイル面が乾いて白い粉が浮いてきたら乾いた布でつやが出るまで拭き取ります。
浴室壁の「モルタル」の補修方法
モルタル壁の下地の調整
塗装前の下地の調整を行います。
下地の調整をしっかりすることで、塗装の仕上がりと耐久性に差が出ます。
カビを落とす
カビがある場合には、必ずカビ取り剤で殺菌漂白し水洗いをして乾かします。マスク、手袋、換気をしっかりしましょう。
汚れを取る
浴室の壁は見た目よりも汚れています。水洗いや水拭きをして、よく乾燥させてから塗り始めます。
平らな壁はサンドペーパーをかける
壁全体にサンドペーパー(180番前後)をかけ塗料のくいつきをよくします。はがれかかっている古い塗膜はできるだけ取っておきます。
穴・ひび割れの補修
穴やひび割れがある場合には、「壁用パテ」をヘラなどで埋め、サンドペーパーで平らに仕上げます。
モルタル壁の塗装
① マスキングテープやビニールを貼る
窓枠やタイル面など塗料がついて困る部分は、マスキングテープやビニールを貼ってカバーします。塗料がたれてしまう場合もあるので床も養生します。
② ハケでコーナーや隅を塗る
塗料は浴室用と書いてあるものを使い、コーナーや隅の部分などローラーで濡れないところをハケで塗ります。下地の劣化がひどいときには先にシーラーを塗ります。
③ ローラーで壁面を塗る
ローラーを使い、上から下へ動かしながら塗っていきます。高い壁や天井は、つぎ柄をつけて塗ると便利です。換気をしながら作業を行いましょう。