木工道具の基礎知識|DIYをもっと身近に!!
DIYでは、板を組み立ててご自身の好みの棚や机などを作ることを思い浮かべます。
簡単に加工できる木材はDIYに最適な材料ですが、その加工にはさまざまな木工道具を使用します。
今回は、手作業でのDIYで使用する工具をご紹介していきます。
基本となる工具の種類と使い方をしっかり覚えて満足のいくものを作り上げましょう。
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木工道具の基礎知識
今回紹介する木工道具は以下のものになります。
サンドペーパー
サンドペーパーは、材を磨くのに使う紙やすりです。
切断加工したときにできるささくれを削ったり、塗装前の下地調整、塗装後の仕上げなどに幅広く使われます。
サンドペーパーは使うと目詰まりをするので、その都度新しいサンドペーパーに交換しながら作業を行います。
使用するときは、手ごろな端材に巻き付けて使うと研磨作業がしやすいです。
サンドペーパーは、紙タイプと布タイプがあり、紙タイプは裏地が紙でできた最もベーシックなサンドペーパーです。
布タイプは裏地が布製ので、紙タイプに比べてより耐久性が高く長く使うことができます。
サンドペーパーは裏面に数字が書かれており、この数字がペーパーの目の粗さを表します。
数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かいサンドペーパーになります。
サンドペーパーを購入するときには、番手の違うものを3~4枚ほど用意しておくと、下地調整から仕上げまでを行うのに便利です。
ハタガネ、クランプ
ハタガネやクランプは、材料を固定するのに使う道具で、ノコギリで板を切ったりノミやカンナを使うときなどに使用すると便利です。
ハタガネやクランプを使って作業することで加工の精度が格段に向上し、また、接着剤で2つの材を接合するための圧着にも役立ちます。
最低2つ用意しておくと効率良く作業を行うことができます。
ハタガネ
ハタガネはアゴが広く開くので、組み立てた箱を固定するときなどに便利です。
クイック式クランプ
クイック式クランプは、グリップを握るだけで締め付けができます。解除もボタン操作で行えて便利です。
C型クランプ
C型クランプは、もっとも一般的な形状のクランプです。ネジで締めて使用します。
砥石
ノミやカンナなどの工具の刃は、使ううちにだんだんと摩耗していきます。
定期的に砥石で刃を研いで、メンテナンスを行うことで刃の切れ味を保つことができます。
砥石には「荒研ぎ」「中研ぎ」「仕上げ研ぎ」の3種類があり、順番に研いで仕上げていきます。
研ぐときには、砥石がすべらないように台の下に濡れ布巾を敷き、水で濡らした砥石の表面に刃を当てて、一定のストロークを描くように研ぎます。
キリ
キリは、木材に細い穴を開けるときに使用する工具です。
両手でキリの柄をはさみ、手をこすり合わせるようにして回転させ穴を開けます。
キリは穴を開けるだけではなく、木ネジの下穴あけにも使われます。
キリ(三つ目)
三つ目キリは、先端が三角錐になったものです。四ツ目キリよりも大きめの穴が開きます。
キリ(四つ目)
四つ目キリは、先端が四角いキリです。三つ目キリよりも小さい穴をあけることができます。
ノコギリ
ノコギリは、木材の切断作業に用います。
最も一般的なノコギリは両刃ノコギリで、材を切る方向で縦ぎきの刃と横びきの刃を使い分けます。
刃渡りは250㎜前後のものが使いやすいです。
縦びきよりも目が細かいのが特徴です。材の木目に対して垂直に切断する場合に使用します。
横びきよりも目が粗いのが特徴です。材の木目に対して平行に切断する場合に使用します。
ノコギリの刃をよく見ると、前後の刃が左右に互い違いに反っている場合があります。これはアサリと呼ばれていて、切断時の摩擦抵抗を少なくします。
ノコギリの使い方
ノコギリを使うときには、鉛筆で木材に墨線を引き、それよりわずかに外側を切ります。ノコギリの角度を約30度に保ちながら、力を入れずに刃を前後に動かします。常に墨線の真上から見下ろすような姿勢で作業をするのがきれいに切るコツです。
ノコギリの種類
折れ刃式ノコギリ
折れ刃ノコギリは、刃を内側に折り曲げることできるのでコンパクトに収納できて便利です。折れ刃式ノコギリの多くは縦びき・横びきが兼用になっています。
替え刃式ノコギリ
替え刃式ノコギリは、柄から刃を取り外せるノコギリです。切れ味が落ちたら刃だけを交換することができます。縦びき・横びき兼用になっています。
銅付きノコギリ
銅付きノコギリは、背に補強がついた薄いノコギリです。まっすぐ切れて、切り口にバリが出にくいのが特徴です。薄い合板などの切断に使います。
ダボ切り用ノコギリ
ダボ切り用ノコギリは、家具作りなどで見られる、ネジの頭をダボで埋めて隠す加工に使います。材の表面を傷つけないように刃にはアサリがありません。
カナヅチ
電動工具に頼らずに作業を行うときには、カナヅチで釘を打つ方法が一番手軽です。
両口ゲンノウは両側の打撃面を使い分けて釘を打ち、平らな面(平)で釘を打ち、仕上げにふくらみのある方(木殺し)で打つようになっています。
これは、木にカナヅチの跡がつかないようにするためです。
片側の平らな打撃面を「平(ひら)」と呼びます。
釘を打つときに通常使うのはこちらの面です。
わずかに凸状になった「気殺し(きごろし)」で釘を打ち終えると、材の表面にカナヅチ跡が残らないよにすることができます。
カナヅチ、ハンマーの種類
釘抜きがついているタイプや打撃部がプラスチック、ゴム、木製などのタイプのものもあります。叩く対象にキズをつけたくない場合に使い分けます。基本的に木づちやゴムハンマーでは釘を打つことはできません。
ノミ
ノミは、木材を削ったり穴を掘ったりするために使う工具です。
材の双方に穴や切り欠きを作って接合する「組み手」と呼ばれる加工に使われます。
一般的なものは柄の上部をカナヅチで叩いて使う「叩きノミ」で、柄の上部をカナヅチで叩き少しずつ何度も削って作業すると正確な加工ができます。
ノミの種類
ノミのサイズは刃幅の違いで表します。一分(約3㎜)おきにサイズが分かれていて、穴あけ用に三分と六分、削り用に八分の計3本があればほとんどの作業を行うことができます。
カンナ
カンナは、材の表面を平らに仕上げたり、角を面取りするために使う工具です。
木製の台座に2枚の刃がついた平カンナが一般的で、裏面から刃が0.1㎜くらい出るように、カナヅチで刃と台を叩いて調整します。
台を両手でしっかりとつかみ、一気に手前へすべらせると材の表面を薄く削ることができますが、カンナを上手に扱うためにはかなりの練習が必要です。
カンナの種類
カンナには刃の幅の違うサイズがあり、DIYで使用するときには刃幅50㎜以下のものがおすすめです。ダイヤル式カンナでは刃の出具合をダイヤルで微調整できるので、初めてカンナを使う方はダイヤル式カンナがおすすめです。西洋のカンナは「洋カンナ」と言われますが、日本のカンナと違い押すときに材を削ります。